山荘のももは、父、太郎と、ときとして戦う。
まあ、小さいながら、善戦していると思う。
父は、ときどき、ももに、ちょっかいを出すのだ。まあ、ようは、暇なのだ。ももも、よく戦うのだが、不利な条件での戦いになる。
まず、体力差がある。50kgも体重に差があるし、身長も、150cmくらいの差だから、圧倒的に不利だ。それにリーチの差も30cmくらいは劣る。
次に、頭にも差がある。父は、タオルを使ったり、噛まれても痛くないように、厚手の靴下や着物をきることで防御しているが、ももは、猫であるから、基本的に裸で、無防備である。
そこで、ももも、頭を使う。まず、自分しか入れないような、ベッドの下とか、カーテンの陰とかに隠れ、そこから、攻撃を仕掛けるのだ。しかも、居場所を変えながらの攻撃である。
それから、得意な技は、ももが隠れてしまったので、攻撃できない父が、ももから遠ざかる、その逃げる相手に、後ろから噛み付くという攻撃である。
正攻法では、不利なももならではの姑息な攻撃ではあるが、いたし方あるまい。
というわけで、二人の戦いは、勝負がつくことはなく、、雨の日などは、二人、いや一人と一匹の攻防が続くのである。
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