2008年5月25日日曜日

自己規定と統合的世界観へ

 父、太郎は、世の中のことを良く知り、自分自身の中に、世の中がどのような世の中なのかを認識する必要があるという。
 世の中は、競争の時代から協調の時代に移行しつつあるという。個人にしても、会社にしても、より良い生活なり、活動なりを求めるには、個別の存在が勝手な活動をすることは、全体としてみたら、不幸な方向に向かうという。
 たしかに、個人的な権利は保障され、制約事項が薄れ、自由度が増した現代では、有る程度、わがままに振舞うことが出来るという。その一方で、人間関係、会社関係のつながりは、深くすることも出来るし希薄な関係をつくることもできるという二極化が生じた。
 この二極化は、関係性が売るれることで、孤立的な存在に陥りやすいという危険性をもっている。一方では、協調性を重視するあまり、主体性を失いがちになるという危険性をもはらんでいる。
 自由度の増加は、自分自身の存在を自分自身で規定するところから始めなくてはならないと、父は言う。
 自分自身を自分で規定するためには、世の中のことを知り、本質を理解し、価値を見極め、全体的、統合的、普遍的に良い方向性を予見し、その方向に動くことだという。

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