2008年5月10日土曜日

「おかめ」と「ひょっとこ」と卑弥呼

 「おかめ」と「ひょっとこ」という女と男がある。父、太郎曰く、この二人は神様だよなあ。何で?と尋ねた。
 「ひょっとこ」は、「火男」がなまったものであろうという説があるという。「火男」は、火をおこす、つまり、蹈鞴、製鉄などにも関係するらしいが、むかし、火を扱うというのは、特殊だったらしく、王の名に見られるのだという。有名なところでは、海幸彦と山幸彦はそれぞれ、火照命、火遠理命、物部氏の祖は、天火明命、神武天皇は、火火出見命と、とにかく、「火」のつく名前が多く、これらみな、「火男」であるという。
 そんなら、「おかめ」は、「亀?」なんて聞いてみた。
 そしたら、動物の亀ではなく、瓶をおみする甕のほうだろうなあ、という。「甕」は、みかとも読むし、甕は泥を焼いてつくるだろう? 焼いて作るのだから、火男とも通じるよね。焼くと匂うだろう、だから香りにも通じる。おかめは、御香女、香具夜姫もそうだけど、いかがしこめ(伊香色謎)は、い・香の女だし、山下影姫は、山下の香の女、姪忍鹿姫は、姪忍の香の姫だし、古代の王妃の名前に、香女はたくさんいるんだ。
 まあ、そんなわけで、父、太郎の頭の中では、「おかめ」と「ひょっとこ」は、「お香女」と「火男」なんだそうです。
 そうそう、魏志倭人伝の卑弥呼と卑弥弓呼は、ともに、火見だろ。火をおこすといえば、蹈鞴、それで、蹈鞴の女といえば、神武天皇の王妃となった、富登多多良伊須須岐姫なんか、その名前も火にちなむ名前で、卑弥呼にぴったりの名前だ。
 え! それじゃあ、その蹈鞴なんとかが、卑弥呼なの?
 日本書紀には、倭跡跡日百襲姫なんていう名前の姫がいて、卑弥呼候補の姫だけど、「日」は「火」で、やはり、「火」でしょう。倭の火の全ての祖の姫という名前だし、卑弥呼でしょう。
 本当でしょうか?

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