世の中のバランスが崩れた。
金融と経済が崩れている。
父、太郎に言わせると、「歴史的な是正が進んでいると」という。
その昔、ナイル、チグリス-ユーフラテス、インダス、黄河という四大文明があった。ナイルは地中海文明からヨーロッパ・アメリカへ展開した、黄河文明は、中国が衰退したため日本という代理を立てた。
枠組みとしては、欧・米・日という三大文化圏にて形成しているが、四大文明の二つの後継者しか含まれていない。
いま、文明の後継は、日本から本来の中国に中心を戻しつつある。
チグリス-ユーフラテスは、オイルを武器にして、中規模ではあるが、中東文化圏を形成している。地勢的には、旧ソビエト連邦の南部の地域、中央アジアとともに、一つの文化圏を形成する可能性がある。その前に、インダス文明の後継であるインドが台頭してきている。
いまは、歴史的に見て、枠組みの変換点にきているというのが、父の意見だ。
すなわち、欧・米・日という三大拠点からの発信による世界支配の構造から、さらに、中東とインド、それに新たに南米地域やオーストラリアを含めた多数の広域拠点地域が緩やかに結びつく形態への変化の転換点にあるのだという。
欧州(スペインであったり、オランダであったり、イギリスであったりしたが)、米国、ロシアというきわめて少数の巨大国家の支配体制からの変換点であるという。
その第一章が、10年ほど前からの中東・東南アジアの台頭、BRISCの発展などに代表される地域拠点国家の台頭の時代であったという。この時代は、どんな手段を使っても、自分自身が勝ち、儲けることを求めた時代であった。
第二章が、これからの10年での、米・欧金型融経済システムの崩壊、いまは、(この段階であるという)。この段階では、勝つことは、儲けないことであるという。儲けるのではなく、儲けさせることを与えることで、その還元を受け、勝つ時代であるという。あくまでも、経済的に優位に立つかどうかが判断基準ではあるが、相互協力する関係の相手を儲けさせることで恩恵にあずかるということだそうだ。
父、太郎にいわせると、やがて、そのあとに、第三章が、くるという。その第三章とは、儲けるとかいう金銭基本の経済性からは切り離された基準、存在を受容できるか出来ないかという関係性で成り立つ社会になるという。儲かるかどうかではなく、お互いの関係を認め合うことが出来るもの同士が、お互いの為に関係性を保つという時代になるらしい。
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