我が家の猫、ももはとても臆病である。
とにかく、音に弱い。その臆病ぶりは、なまはんか、ではない。
誰かが、物を落としたり、椅子を動かしたり、ちょっとでも、音が聞こえようならば、身構え、臨戦態勢である。音のあるところに、敵がいるかでもあるように、すばやく、体制を整える。
それに引き換え、山荘の住人、というか、人は、音に鈍感になっている。
日ごろから、音、それも雑音のある生活に慣れている。
人の生活では、何かしら音のするものだ。それも、人工的な音が多い。代表格は、車の音だ。それほど、車は生活に欠かせないものなのだろう。
それでも、夜になれば、さすがに、自然の音が聞こえる。
とくに、夜には、風の音がする。自然の音は、意識して聞くことがある。けれども、人工的な音は、意識して聞きたいということはなく、むしろ、音がしていても、まったく聞いていないという状態なのだろう。音のことなど、すぐに忘れてしまうのだから。
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