2008年7月13日日曜日

何もしないのが一番省エネ

 世の中、物価高である。
 こんなとき、何をすればよいのかと父、太郎に尋ねると、何もしないのが一番と答える。
 石油も必要とする人が多いから値が上がる。つまり、ほしがるひとがいないのなら、値段もあがらないという。
 幸い、父は経済的である。服もほとんど買わない、何かを集めるという趣味もない。旅も嫌いである。第一、仕事はしょうがなく出掛かけるが、仕事でなければ、出かけない。自分から、何かの消費活動をするということがないのでる。買うものといえば、本くらいだろうか。あとは、寝ているか、考えているからしい。
 つまり、考えるのも寝てるのも、はたから見ると、何もしていないということだ。
 本人が、それで満足しているのだから、これほど、経済的なこともない。
 しかし、父、太郎は、出かけないし、何もしない割りに、割と世の中のことを知っている。どうも、若いときは、案外、いろいろと、していた父子がある。
 うちの片隅に、フルセットに近いカメラがあったり、パソコンは、古くから使っていたようだし、アルプスの山々も歩いたことがあるらしいし、温泉も、有馬温泉や白骨温泉など、比較的有名どころに行っていたりする。
 かといって、理学博士であったりするのだから、若いときのことは、謎に包まれている。

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