美樹、気を抜くなよ、と父、太郎がいうので、
ひげ、毛を抜くなよ、と父、太郎にいい、イエイと親指を立てたら
イエイ、と親指を立てて、
もも、いくら抜けても大丈夫だからいいよな、と猫にいいながら、頭ですりすりして、去っていった。
ももは、手を出すと手を出すのだが、父、太郎が、頭ですりすりしても、手を出さない。すりすりされたところをなめるくらいである。
なぜ、なめるのかは分からないが、父、太郎は、爪の垢をせんじて飲むのならず、髪の毛のすりすりをなめたほうが、頭が良くなる、良くなる、と訳の分からないことを言いながら去ってゆく。
他にも、とっぴに、踊りだしたり、奇妙なことを言い出したりするので、一緒に、外出するときには、要注意である。
年を取ると、羞恥心と言うものがなくなるのだろうか。
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